最近「自分はレズビアンやバイセクシャル」などと公言する芸能人も増えてきました。
レズビアンと聞けば何となく想像ができるけれど、バイセクシャルとなると自分自身で判断するのは難しいと感じる人も多いです。
そこで今回は、自分がバイセクシャルかどうかを見分ける方法を紹介します。
バイセクシャルとは
バイセクシャルとは、男性にも女性にも恋愛感情を抱いたり、性的対象として見る性的指向のことを指します。
日本では両性愛者とも呼ばれており、男性・女性の両方に魅力を感じるというのが特徴でもあります。
電通ダイバーシティ・ラボでは2020年の調査にて、LGBTの割合が11人に1人といわれており、最近では芸能人でもバイセクシャルであることを公言する人が増えてきました。
LGBTsに対する世間の偏見は、芸能人が公言したからといって無くなるわけでもないですし、同じLGBTsの人間同士でもバイセクシャルに対して偏見を持っている人も少なくありません。
男性・女性の両方に魅力を感じるが故に、相手が誰でも良いのでは？異性愛者になったのでは？同性愛までの変化の過程のひとつなのでは？などといった偏見を抱かれることが多いのがバイセクシャルでもあります。
性のあり方は4つの要素からなっている
自分がバイセクシャルかどうかを考える前に、まず4つの要素について考えてみると、自分の性的指向の傾向について少し理解することができます。
その4つの要素というのは、以下の通りです。
| 身体の性 | 生まれた時の自分の性別 |
|---|---|
| 心の性（性自認） | 自分が考える性別 |
| 性的指向 | 恋愛対象や性的対象がどの性別に対してなのか |
| 性表現 | 自分をどう表現するのか（性格や服装など） |
バイセクシャルの場合、性的指向が男性・女性の両方に対してということが一番の特徴です。
身体の性や、心の性については特に問われないので、男性でも女性でもバイセクシャルであるという人はたくさんいます。
バイセクシャルの特徴
バイセクシャルについて、また4つの要素から考えられるバイセクシャルの定義について少し理解することができたのではないでしょうか。
続いては、バイセクシャルである人の特徴を紹介します。
・同性に対して興味を持つ
・同性のことが気になるけれど、一歩が踏み出せない
・男性と女性の両方に特別な感情を抱く
今回は、上記の3つの特徴を詳しく紹介していきます。
同性に興味をもつ
最初に紹介する特徴としては、同性に対して興味を持つということです。
具体的にどういうことなのかというと、今までは異性とばかり恋愛をしてきたけれど、最近は同性の友達に対して付き合ったらどうなるのだろう、といった想像をしてしまう、といったことを指します。
それ以外にも、他の同性の友達と仲良くしているところを見ると嫉妬のような感情を抱いてしまうなど、異性に抱くような特別な感情を抱くということがバイセクシャルの一番最初のチェックポイントのような特徴となります。
そこから関係性の発展を考えてしまったり、その人との将来を考えるといった次のステップに繋がっていきます。
同性を気になるけど、一歩踏み出せない
二つ目の特徴は、同性の友達のことが気になっているけれど、あと一歩が踏み出せない状態にあるということです。
バイセクシャルの多くは、関係性が壊れると思うと怖くて一歩が踏み出せないという人も多いです。
それは、同性の友達のことを大切に思っているが故にできないことであり、カミングアウトすることに対しての恐怖という気持ちがあるからです。
2019年のPew Research Centreの統計によれば、バイセクシャルであることをカミングアウトしている人は19％と、レズビアンであることをカミングアウトするよりも低い割合となっているようです。
カミングアウトする人が少ない理由としては、カミングアウトをしてからの反応が怖いというのももちろんありますが、今まで異性としか経験が無かったのに、バイセクシャルと言っていいのか分からないという人が大半と言われています。
男性と女性の両方に特別な感情を抱く
最後に紹介する特徴としては、男性・女性の両方に対して特別な感情を抱いているということです。
これは、バイセクシャルの代表的な特徴といっても間違いないでしょう。
バイセクシャルは、男性・女性の両方の性別に対して恋愛感情を抱いたり、性的対象として見る性的指向のことを指します。
男性・女性の両方に対して特別な感情を抱くので、自分はどちらの性別に対して恋愛感情を抱くのか、性的対象として見るのか分からない…と悩んでしまう人も多いようです。
バイセクシャルかどうか見分ける方法
いよいよ本題でもあるバイセクシャルなのか見分ける方法について紹介していきます。
100％見分けることができるのかというと、難しい点でもありますが、今回紹介する3つの特徴は自分自身と向き合って考えることができれば、バイセクシャルであるかどうか判断することができるでしょう。
どんな見分ける方法を紹介するのかというと…
・LGBTに関して興味・関心がある
・両方の性別の人に対して恋愛感情を持ったことがある
・将来同性の人と一緒にいるイメージが湧く
上記の3つのポイントとなります。
具体的にどういったことなのか、以下で詳しく紹介していきます。
LGBTに関して興味関心がある
まず、自分がもしかしたらバイセクシャルなのでは？と考える時点で、LGBTに関して少なからず興味を抱いている状態にあります。
誰かがLGBTに対して偏見があるという意見を言っているのを耳にすれば、少しムッとしてしまったという人ももしかしたらいるかもしれません。
その偏見は自分に対してなのでは？と考えてしまったり、それは違うんじゃない？と言いたくなるのは、当事者だからこその表れともいえるでしょう。
両方の性別の人に対して恋愛感情を持ったことがある
続いて、男性・女性の両方の性別の人に対して、恋愛感情を抱いたことがあるのであれば、バイセクシャルである可能性が高いです。
何度もお伝えしているように、バイセクシャルは恋愛対象・性的対象が男性と女性の両方の性別に該当する性的指向の人を指します。
先ほども申したように、バイセクシャルの人でも異性としか交際経験がないから、自分はバイセクシャルではないんじゃないか？と考える人は多いです。
また、同性に対して恋愛感情を抱くことを心の奥に封印したといった経験を持つバイセクシャルの人はたくさんいます。
もしも、それらに該当するといった場合は、バイセクシャルの可能性がグンと上がります。
将来同性といるイメージができる
そして何より、自分自身が将来同性である女性と一緒にいる姿がイメージできるという場合も、バイセクシャルの可能性が高くなります。
なぜかというと、一緒にいる姿というのがお付き合いをしている恋人同士だったり、同棲をしている姿が特にイメージできるのであれば、女性に対しても特別な感情を抱いているという可能性があるからです。
将来一緒にいる姿がイメージできるということは、異性同士であれば将来を誓い合う仲と同等の存在であるといっても過言ではありません。
もし、女性・男性問わずそういった姿をイメージできるのであれば、男性・女性といった性別関係なく魅力を感じることができるので、バイセクシャルの特徴にも当てはまります。
まとめ
さて今回は、バイセクシャルかどうかを見分ける方法について紹介してきました。
バイセクシャルかどうかを見分けるには、まずバイセクシャルについて知る必要もあります。
今回紹介したバイセクシャルの特徴や見分ける方法は、一部に過ぎないので、もしも自分自身が性別問わず魅力的と感じるのであれば、あなたはバイセクシャルである可能性があります。
誰しもがバイセクシャルである可能性を持っており、決して珍しいことではありません。
人に対して特別な感情を抱くことも、とても素敵なことであり、心の底に隠す必要もないのです。
最近はSNSなどでもカミングアウトしている人が増えてきたり、掲示板で活動している人も増えてきました。
もしも自分自身のことが分からなくなってしまったら、そういった場で相談してみるのも良いかもしれません。
