こんにちは、ユーキハル(@yuki_hal_)です。
累計2000名以上のレズビアン女性とイベントで会ってきており、現在はレズビアン女性向けのyoutubeチャンネルを運営しています
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セクマイ女性ならば誰しも、「カミングアウト」について悩むことがありますよね。
家族や友人にカミングアウトしたときに、
そんな人じゃないと思ってた
同性愛なんて病気
と辛辣な言葉を投げかけられるかも、と思うと不安になりますよね。
ただ自分が大切にしている人だからこそ、真実を伝えたい気持ちもよくわかります。
誰しも本当の自分を受け入れてもらいたいものです。
そこで今回は、レズビアン歴10年以上で、家族や友人・職場にカミングアウトしている私の「カミングアウト体験談」をご紹介します。
この記事を読むことで、家族や友人にどうカミングアウトすればいいか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
カミングアウト対象やその基準について
まずわたし自身は、家族・友人数名・会社の信頼のある上司・会社の管理部には自身でカミングアウトしています。
とはいえSNSなどでもレズビアンとして情報発信をしているので、ほとんどオープンではありますが(笑)
ただ自分の中で直接、相手にカミングアウトする場合は基準を以下いずれか1つに当てはまる事、と決めています。
- カミングアウトしないと不自由になるケース
- 相手を信頼しているケース
以下でそれぞれご紹介していきます。
カミングアウトしないと不自由になる場合
カミングアウトしないと自身が不自由になる場合は、基本的にカミングアウトするようにしています。
理由は、カミングアウトしないことで自身が必要な行動が取れなかったり、時には周りに不信感を与えてしまうからです。
例えばカミングアウトしないと不都合なケースとしては、会社です。
具体例を挙げると、
- パートナーが急病や怪我で、病院にいかなければならない
- パートナーとパートナーシップを取るため、慶弔休暇扱いにして欲しい
- パートナーと養子縁組して名字を変えたい
など、パートナーがいる場合は特に制約が出てくると思います。
もしも、パートナーが病気にかかってしまったら、長期であなたもお休みを取らないといけない場合もあるかもしれません。
人事の場合、社員情報の守秘義務があるので秘密を守ってくれますし、困った時に頼りになります。
そのため、人事にはしっかりとその旨を伝えておくべきでしょう。
相手を信頼しているケース
2つ目は、信頼のおける人である場合です。
信頼のおける人にカミングアウトする理由としては2つ。
- 相談に乗ってくれる理解者になるので気持ちが軽くなる
- 相手に対しては誠実でいたい
また上記の軸と別に、カミングアウトしても関係性が悪くなると考えずらい人とも含みます。
例えば会社の上司。
信頼のおける人物であればカミングアウトすることで、休暇やパートナーについての配慮をしてくれるかもしれません。
また上司の立場上、同性愛嫌悪することで「部下が辞めてしまう」というリスクもあるので、その辺りの対応に気を遣うのが一般的でしょう。
ただLGBTQが当たり前になってきているものの、やはり一定数はLGBTQに対して偏見を持ったり好奇の目を向ける人もいます。
傷つく可能性を覚悟でカミングアウトしても、嫌な対応をされたら傷つきます
だからこそ、レズビアンと伝えたとしても変わらず「フラットに接してくれる」ような人にはカミングアウトするようにしています。
両親へのカミングアウト
父と母にカミングアウトしたタイミングは異なるので、別々に説明します。
母へのカミングアウトは、大学1年生。
カミングアウトのきっかけは、失恋でした。
当時、高校2年生から大学1年生まで付き合っていた彼女がいたんですが、
やっぱり男性と恋愛したい。気になる人ができたから別れてほしい
うん(かなしい・・・
と振られてしまい、かーなりショックで塞ぎこんでしまったんですね。
その様子から何かあったと母親に悟られて、全てを告白したという感じです。
情けないことに当時は彼女に振られたショックと「どうせ認めてくれないだろう」という気持ちから、母親には強く当たってしまっていたんですよね。
でもそんな不安な気持ちを素直に伝えた時、
あなたが女性と付き合おうが、わたしはあなたにウエディングドレスを着せてあげるからね
と言われて、大号泣。
それからというもの、母親を以前よりもずーっと大切にするようになりました。
一方で父はプライベートについてほとんど干渉しないタイプですが、付き合っているのは察していますね。
特になにもいわれることもないので、楽っちゃ楽という感じです。
カミングアウトのメリット・デメリット
両親にカミングアウトしたことのメリットとしては、
- 結婚・出産の話題を出されることがなくなる
- 彼女を特別扱いしてくれる
- 小さな嘘をつく必要がなくなる
といった点があげられます。
カミングアウトしてないとどうしても将来の話、つまり「結婚・出産」の話になりがち。
実家に戻るたびに、彼氏はできたか?と聞かれることに辟易するレズビアン女性も少なくないと思います。
一方でカミングアウトすると、男性との結婚・出産の以外の可能性が生まれるため、そういった話が減っていく傾向にあります。
両親の理解度にもよると思いますが、理解がある両親である場合はそのあたりの精神的負担はかなり無くなると思います。
また一方で、彼女を受け入れてもらえるようになれば友人ではない「恋人」として、扱ってくれるようになることも。
すると彼女と家族で交流が持てて楽しい時間を過ごすこともできるようになるでしょう。
一方でデメリットとしては、
- 親子関係に亀裂が入ることがある
- 将来を心配される
といった点があります。
もしも親がホモフォビア(同性愛嫌悪)の場合、あなたにつらく当たったり、無理にでも男性と交際させようとすることも考えられます。
また「男性と結婚して幸せになってほしい」というのが、多くの親の願い。
そのため、親をなかなか安心させられないという側面もあるでしょう。
両親へのカミングアウトは決して簡単なものではありません。
とはいえ一度きりの自分の人生。
精一杯幸せになって、親を見返す!ぐらいの気持ちであれば、真摯に親と向き合って気持ちを伝えるのも1つの手かもしれません。
相手をみてカミングアウトはするべき
今回は私の実体験を中心にカミングアウト事例をご紹介してきました。
カミングアウトはするべき!という人は多いですが、個人的には誰にでもカミングアウトするのは多くの「ストレス」を抱える可能性があります。
なので、きちんと信頼できる人か?相手を選別することもポイント。
またカミングアウト以外でも同性同士で長期的に付き合っていくのは楽ではありませんよね。
カム以外にも家族問題や金銭問題など、考えるべきことはたくさんあります。
以下では同性が付き合っていく中で将来不安に思っていることを記載していますので、ぜひ一度読んで今後の備えにしてみてくださいね。
レズビアンの将来の悩みで一番多いのは金銭問題?(副業すべき理由)
カミングアウトは、相手はどう思っているんだろう?と、必要以上に相手の顔色を伺ってしまうことも少なくありません。
だからこそ相手のがどんな人間であるか見極め判断して、大丈夫だと思える人にだけにカミングアウトすることをおすすめします。