どうも、ユーキハル(@yuki_hal_)です。
2016年から同性同士が出会えるオフ会を主催しており、累計で2000名以上の女性と会ってきました。
同性婚が認められている海外では、同性同士の「子作り」が当たり前の時代になってきています。
海外の著名人だと、「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役を演じたシンシア・ニクソンさんがその1人ですね。
引用:https://www.elle.com/jp/culture/maman/g26868232/celebrity-parents-190320/?slide=4
現在はシンシアの前夫との息子2人と、パートナーのクリスティーンが出産した息子(写真)の3人を育てているようです。
日本でも「レズビアンだけど子供が欲しい」とったレズビアンカップルは少なくありません。
実際にネットで検索しただけでも、女性同士で子育てをしているカップルも多く存在することが分かります。
せっかく女性に産まれたのだから、「子供を産み育ててみたい」というビアンは結構多いです。私の周りに実際に子育てしている人もいます
そこで今回は、日本で女性同士が「子作り」する方法について解説したいと思います。
本記事を読むことで、同性同士での子供づくりの選択肢が理解できるので、ビアン同士での子づくりの第一歩を踏み出せることに違いないでしょう。
日本でのビアンの子作りの現状は?
海外では同性同士の子づくりはメジャーですが、日本では「同性婚」という制度自体がないため、表立った前例はそう多くありません。
ただ、日本国内にも同性カップル・シングルで「子づくり」を行う人も少数派ではありますがいるのも確かです。
カップルオフ会などで話を聞く限りだと、全体の10%が「子づくり」をしたいと考えているようなイメージ
しかし、実際に「子づくり」を考えていても、乗り越えないといけない色々な問題も多く、前に進まないことが多いです。
具体的には、
- 経済的な不安
- 家族や友人との人間関係の不安
- 体力的な不安
といった点が挙げられるでしょう。
そのなかでも、一番問題になりやすいのが「経済面」。
これは男女間でも問題になりやすいですが、女性同士だとさらに深刻です。
理由としては、
女性同士の場合、世帯年収が低くなってしまいがちだから
レズビアンの将来の悩みで一番多いのは金銭問題?(副業すべき理由)
上記でも解説していますが、女性は男性に比べて賃金が低い傾向にあります。
カップルで共働きをしてある程度蓄えがあれば良いですが、妊娠後に「産休」に入るため、片方の収入が途絶えます。
すると、必然的に相手の収入に頼る・貯金を切り崩すといった選択肢になっていくでしょう。
貯金がたくさんあれば良いのですが、正直なかなか貯金に回せないという人も少なくありませんよね。
実際に、20代・30代のレズビアンに貯金額を調査したところ、
20代・30代のバイセクシャル・レズビアンに聞きます。
あなたの貯蓄はいくらですか?
将来の貯蓄って大切だよね😟ってことで、気になったのでお願いしまっす。
— ユーキ ハル@Bian’s Me (@yuki_hal_) April 10, 2019
48%が100万円未満
といった結果でした。
そのため、実際に子づくりをしたくても「経済的な不安」から子作りに踏み切れないというレズビアンカップルが半分以上であると考えられるでしょう。
ビアンの子づくりの方法
経済的に大変でも、絶対に子供を産み育てたいというビアンもいますよね。
自身・パートナーが産んだ子供ならきっと、なににも代えがたいぐらい大切な存在になると思います。
そこで今回は、ビアンとして「子づくり」を行う方法を5つにまとめてみました。
精子バンクの利用
なるべく男性と利害関係をなくしたい
そう考えるビアン女性には、「精子バンク」の利用がおすすめです。
きちんとした精子バンクの提供元であれば、相手男性を写真やスペックで選んだ上で、提供を受けることが可能になります。
そのため、理想とする遺伝子を選択することができます。
- 理想の遺伝子の提供を受けることができる
- 公的な機関がなく民間ボランティアのものがほとんど
- 精子が新鮮であることが少ないため、受精率は落ちてしまいがち
上記でも紹介していますが、日本では「精子バンク」の法整備が遅れており、精子提供者に扶養義務が生まれるケースもあります。
そのため日本人の精子提供者は各国に比べて圧倒的に少ないです
日本の制度的にはグレーな点が多いですが、利用してみる価値はあると思います。
男性と結婚しての子づくり
どうしても子供が欲しいビアンの多くが、この選択をしている印象があります。
あなたのことは好きだけど、「赤ちゃんが欲しいから」男性と結婚する
そんなワードで振られたビアンも数しれないと思います。
わたしも過去に2回、ノンケからそのフレーズで振られてますw
結婚して子作りする人が多い理由としては、
同性・・・経済面や世間体を気にする必要があり
異性・・・経済面や世間体に不安がない
といったことが主に挙げられます。
女性同士での子作りはハードルがどうしても高くなってしまうため、どうしても子供が欲しい人は男性と結婚する人が多いです。
とはいえ、
好きでもない男性と一緒にいるのはつらい
そんな風に考えるビアンも少なくないと思います。
しかし結婚は恋愛結婚だけではなく「友情結婚」という手もあります。
最近では、「ゲイ」と友情結婚をして子づくりをする方法も増えてきており、「ゲイ 友情結婚」と検索すると多くの情報を手に入れられるようになりました。
自分ひとりで育てるのは不安、という人は「結婚」という選択肢もひとつの方法かもしれませんね。
知人から精子提供
見ず知らずの人から、精子提供を受けるのは不安という女性は少なくありませんよね。
将来的に、子供の性格や容姿に影響があると考えるとやはり「知っている人がいい」と考える人は少なくありません。
そういった場合は、知人からの精子提供もひとつの手です。
知人からの提供方法としては、
- シリンジ法
- タイミング法
が代表的には挙げられます。
シリンジ法は人工授精のひとつで、採取した精子を膣内に注入して受精させる方法です。
ビアンの場合、男性との性交渉を行いたくないケースが多いので、シリンジ法を行うことが多いです。
ネットでもシリンジ法で妊娠した、という記事はよく目にしますね
ちなみに、男女の不妊治療でも利用されている方法でもあります。
一方で、タイミング法はもっとも妊娠しやすい排卵日に性交渉を行う方法です。
もちろん妊娠率は高まる傾向にあるようですが、同性パートナーとの関係性や男性との性交渉への嫌悪感から、取り入れているのはビアン女性はごく一部であると考えられるでしょう。
病院での人工授精
自身で人工授精をするのは怖いという場合は、病院で人工授精を行うことが可能です。
※ただし制約はあります
産婦人科にもよりますが、場所によっては「精子を持ち込む」ことで人工授精を受けることも。
そのため男性と一緒に来院する必要がなく、1人でも利用することができます。
国内ではまだ同性カップルの人工授精は認められていません。
そのためビアンカップルで病院に行っても、断られるケースもゼロではないという点には注意が必要でしょう。
養子をもらう
引用:https://www2.ctv.co.jp/news/2020/03/17/84774/
2020年2月に、愛知県で国内で3組目の同性カップルでの「里親」認定がされました。
1組目が大阪ということから、国内で「同性カップルが子供を育てる」という動きが広がっています。
ただこの動き自体が、自治体単位に留まっているのが今の現状。
そのため色々と制約や条件が多いですが、該当するのであれば一度チャレンジしてみるのもありかもしれません。
いろいろな方法でチャレンジしてみよう
ビアンが子供をつくる方法として、
- 精子バンクの利用
- 男性と結婚しての子づくり
- 知人から精子提供
- 病院での人工授精
- 養子をもらう
の5つをご紹介しました。
日本ではまだ同性カップルの人工授精は認められていないため、色々な子づくりの方法を模索する必要があるでしょう。
同性カップルのでの子供作りは楽ではありませんが、自分のありのままのセクシャリティで子供を育てられるのは、なによりも素晴らしいことです。
そんな幸せを掴むためにも、いろいろな方法を探ってみるのも一つの手ですね。